アストロスケールの人工衛星が約50メートルの距離から撮影したデブリ(同社提供)

アストロスケールは14日、同社の人工衛星「アドラス・ジェイ」がスペースデブリ(宇宙ごみ)から約50メートルの距離まで接近したと発表した。同社によると、民間企業が「RPO」と呼ばれる技術を通じて実際のデブリに世界で最も近づいたという。将来のデブリ除去サービスにつなげる。

アドラス・ジェイで撮影した画像も公開した。デブリは2009年に打ち上げられ、宇宙空間を漂う日本の「H2A」ロケットの上段部分の残骸。24年2月に接近を開始し、4月に数百メートル、5月23日に約50メートルの距離まで接近。今後さらに近づく。

アストロスケールの持ち株会社、アストロスケールホールディングスは6月5日に東証グロース市場に上場した。運用終了・故障した人工衛星やデブリの除去、運用中の人工衛星の修理など軌道上でのサービス展開を目指している。「RPO」は同じ軌道で対象に接近などする技術。

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