KDDIは5Gのカバーエリアを関東地方で2.8倍に拡大したと発表した(14日、東京・港)

KDDIは14日、関東地方で高速通信規格「5G」のカバーエリアを1月に比べ2.8倍に拡大したと発表した。主流の周波数帯「サブ6(シックス)」について基地局の出力を引き上げた。通信速度を向上し、大容量のデータをやり取りしやすくする狙いがある。

サブ6の通信速度は4Gから転用した従来の5Gの3倍に上る。障害物の干渉を受けにくく、通信範囲が広いという利点もある。一方、衛星通信で使う周波数帯と干渉する可能性があるため、これまでは出力を抑えていた。KDDIは事業者との協議で衛星通信の地上基地局を移設し、干渉を緩和した。

サブ6の5G基地局は約3万9000局あるが、面積カバー率は開示していない。14日の説明会でKDDIの前田大輔執行役員は「5Gは社会基盤となるインフラで、引き続き通信品質を磨いていく」と述べた。

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