テスラのモデルYがEVとして初めて新車販売台数で首位になった

英調査会社JATOダイナミクスが13日発表した2023年の世界の車名別新車販売台数は、米テスラの電気自動車(EV)「モデルY」が首位だった。EVが首位に立つのは初めて。22年比64%増の122万3000台と大幅に伸び、2位のトヨタ自動車の多目的スポーツ車(SUV)「RAV4」に約15万台の差をつけた。

調査は世界の53カ国の統計データと98カ国の調査・推定から順位を出した。

モデルYはSUVタイプのEVで22年は3位だった。環境意識の高まりを捉え、米欧などで販売を増やした。テスラはセダンタイプのEV「モデル3」も10位となり、22年に続き10位以内に2車種が入った。

SUVの販売台数は16%増の3672万台と過去最高で、乗用車販売台数の47%近くを占めた。RAV4は5%増の107万5000台、3位のホンダのSUV「CR-V」は18%増の84万6000台と、上位3車種をSUVが独占した。

中国メーカーの車で最も順位が高かったのは比亜迪(BYD)のセダン「秦」で43%増の47万3000台。中国メーカー全体の販売台数は23%増の1343万台で、初めて米メーカーの販売台数を上回った。中東やアフリカ、東南アジアなどで需要が高まった。

欧州連合(EU)の欧州委員会は12日、中国で生産されたEVに対する追加関税を発表した。中国メーカーや中国で生産するテスラなども対象になる。24年の販売台数にどう影響するか動向が注目される。

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