ベンチャーグローバルがルイジアナ州に持つLNGのプラント

【ワシントン=花房良祐】米国の液化天然ガス(LNG)会社、ベンチャーグローバルは13日、ウクライナの民間エネルギー大手DTEKグループにLNGを販売することで合意したと発表した。ウクライナが米国産LNGを購入するのは初めて。ウクライナはパイプラインで輸入するロシア産天然ガスを減らしており、米国産LNGで代替する。

DTEK子会社がベンチャーグローバルの米南部ルイジアナ州のLNGプラント「プラクミンズ」からウクライナと東欧向けに調達する。2024年後半から26年末までで、数量は明らかにしていない。

別のルイジアナ州のLNGプラント「CP2」から年200万トンを20年間にわたり調達することでも合意した。「CP2」は20年代後半にも稼働する見込みだ。

ウクライナはLNG輸入基地がないため、ギリシャやポーランドなど周辺国で荷揚げし、パイプラインで輸入する。ベンチャーグローバルのマイク・セイブル最高経営責任者(CEO)は「ウクライナと東欧のエネルギー安全保障に貢献できる」とコメントした。

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