東建コーポレーションが13日発表した2024年4月期の連結決算は、純利益が前の期比71%増の89億円だった。建築資材などコスト高の価格転嫁が進展し、下期に建設工事の利益率が向上した。子会社が手がける耐震建材の需要も好調だった。

連結売上高は前の期比8%増の3408億円、営業利益は34%増の130億円だった。前の期に建設事業の受注が好調だったことや、賃貸建物の完工が想定より早まったケースもあったことで売上高が伸びた。不動産賃貸業でも管理物件が増加したほか、入居率が高水準だった。

同日発表した25年4月期の連結業績予想は、純利益が9%増の97億円、売上高が6%増の3604億円を見込む。価格転嫁の効果が期初から表れることで利益率が改善し、増収増益を見込む。

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