四国を地盤とする石油元売りの太陽石油は13日、2024年3月期の連結最終損益が123億円の黒字(前の期は265億円の赤字)だったと発表した。中東情勢の緊迫化で原油価格が上昇し、備蓄する原油の在庫評価益が膨らんだ。
売上高は前の期比5%増の7539億円、経常損益は180億円の黒字(前の期は214億円の赤字)だった。愛媛県にある唯一の製油所で、定期修理による稼働停止が前の期より少なく、石油製品の販売が伸びた。
太陽石油は製油所を1カ所しか持たないため、定期修理のスケジュールが業績に与える影響が大きい。石油元売り業界で企業再編が進んで価格競争が落ち着いたことで、石油製品の利幅も堅調に推移した。
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