米ワシントンにあるFRB本部

 【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は12日、連邦公開市場委員会(FOMC)で主要政策金利を5.25~5.5%で据え置くことを決めた。金利維持は7会合連続。同時に公表した経済見通しでは、年内の利下げ回数の見込みを3回から1回に減らした。

 米国では物価上昇率の縮小傾向が足踏みしており、高水準の金利を維持する必要があると判断した。高金利が一層長期化することで、日本にとっては輸入物価高を招く円安圧力につながる可能性がある。

 FRBは声明で、物価上昇率2%に向け「ここ数カ月は、控えめな進展となった」と指摘。「持続的に2%に向かうとの確信が得られるまでは、利下げは適切でない」と改めて強調した。

 経済見通しでは、2024年末の金利を5.1%と予測。通常の利下げ幅の0.25%で1回引き下げることになる。25年末も4.1%と3月時点から引き上げ、26年末は3.1%で維持した。

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