JERAは2035年度までに水素やアンモニアに1兆〜2兆円を投じる計画だ

国内発電最大手のJERAは11日、2024年度中にタイで水素やアンモニアの需要、活用方法について調査を始めると発表した。同社の海外子会社や東洋エンジニアリングと共同で調べ、アンモニアから水素を取り出す技術や貯蔵方法なども検討する。タイなど東南アジアでは水素やアンモニアの需要が大きく伸びると見て、サプライチェーン(供給網)の構築を見据える。

このほど、当該事業が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から採択を受けた。安定的な水素供給の方法や同国内で普及する可能性などを調査する。24年度中ごろに着手し、期間は1年を見込む。

JERAは23年からタイ石油公社(PTT)ともアンモニアから水素を取り出す分解技術の研究を進めている。今回の調査や技術検討でもPTTと協力する方針だ。

水素やアンモニアは燃やしても二酸化炭素(CO2)を出さず、火力発電の脱炭素化につながると注目が集まっている。JERAは35年度までに水素やアンモニアの関連事業に1兆〜2兆円を投資し、取扱量を700万トン程度にすることを目指している。

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