農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は11日、枝が横に大きく広がらずに木が上に真っすぐに伸び、食味に優れたリンゴの新品種「紅つるぎ」を開発したと発表した。将来的には自動収穫機を使って作業を省力化でき、人手不足対策にもつながると期待されている。
食味が良くそのまま食べられるリンゴで、広がらない樹形の品種開発は日本で初めてという。
通常のリンゴは枝が広がって伸びるため、手入れや収穫の際には脚立を何度も移動させる手間がかかる。コンパクトな紅つるぎは狭い間隔に一直線に並べて育てることが可能で、直線的に移動して作業できる。実用化に向けた研究が進む自動収穫機を導入することも容易になる。
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