【ワシントン共同】米労働省が7日発表した5月の雇用統計(速報、季節調整済み)によると、景気動向を敏感に示す非農業部門の就業者数は前月から27万2千人増えた。市場予想の18万5千人程度を上回った。失業率は4.0%で、前月の3.9%から悪化した。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は11、12両日、金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。FRBは堅調な雇用情勢が物価高につながることを懸念しており、物価と雇用の動向を見極め、利下げの開始時期を慎重に判断する構えだ。

 就業者数は民間部門で22万9千人増え、増加幅は前月を上回った。接客・レジャーが4万2千人増で、前月の増加幅を大幅に上回った。政府部門は4万3千人増えた。

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