1周2キロメートルのリングのうち竹中工務店が担当する700メートル分の骨組みの工事が完了した=竹中工務店提供

竹中工務店は7日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)のシンボルとなる木造の大屋根(リング)の骨組みが完成したと発表した。リングは1周2キロメートルの円環状の建築で、竹中工務店は700メートル分を担当している。8月の完成予定だったが、2カ月早まった。

同日、最後の屋根部材が取り付けられた。屋根への植栽やエレベーター設置などの作業を経て、25年2月の完成を目指す。

リングや海外パビリオンが集まるメイン会場の整備は、竹中工務店と大林組、清水建設を筆頭とする共同企業体(JV)が3分割して担う。海外パビリオンは建設遅れが課題となっている。今後、リング建設向けの重機の通行が減ることから、竹中工務店の担当者は「スムーズなパビリオン建設につながる」と説明する。

竹中工務店は会場建設の効率化のため、工事のデジタル化を担う専門人材「ロボ工」の導入や、建物の点検へのドローン活用などにも取り組んでいる。

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