<東京商工会議所会頭 会見ファイル>  ―大手自動車メーカーで量産に必要な「型式指定」の認証不正が発覚した。一連の不正に対する受け止めと、中小製造業への影響の見通しは。  (メーカーが)安全規制という枠組みをはみ出し、検査を独自にやっていた。本来あってはならない。自動車は日本の基幹産業。「メード・イン・ジャパン」製品に対する信頼感に立脚し、世界的に販売を伸ばしているわけで、購買者に不安感を与えることを影響として危惧している。

記者会見する東京商工会議所の小林健会頭

 それから、われわれが危惧するのは下請けへの影響だ。ダイハツ(工業の認証不正)のときは随分苦労した。(全車種の)生産が止まり、下請けが非常に困った。われわれも相談窓口をつくった。いろんな下請けから相談が来た。今回(の不正)は、どれくらいの規模になるか分からないが、生産停止というと中小企業への影響は大きい。必要な対策は取ろうと思う。(7日・大島宏一郎) ◇  東京23区の中小企業など会員数8万を超える東商の会頭定例会見を詳報し、東京の経済の今を伝えます。 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。