千代田化工建設は2024年3月期決算発表を延期している

千代田化工建設は7日、米国の液化天然ガス(LNG)プロジェクトの建設作業の一部を再開したと発表した。裁判所が千代建などに安全対策工事をする許可を出した。建設を担当する米合弁相手のザクリ・ホールディングスが米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請し、ザクリが担当する作業が止まっていた。

一部の作業がとまっていたのは、米ゴールデンパスLNGプロジェクトだ。契約額は約100億ドル(約1兆5000億円)の大型プロジェクトで、千代建はザクリの破綻により2024年3月期の決算発表を延期している。

裁判所が安全対策工事やインフラ整備等を許可したことで顧客が正式発注し、作業が再開した。千代建などは破綻したザクリが所有する建設機器などを有償で利用する許可も得た。必要資金はジョイントベンチャー(JV)ではなく千代建などに顧客が直接支払えるようになった。

千代建は「プロジェクトの短期プランや長期プランを検討している。協議を早め、決定後決算を直ちに開示する」としている。

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