日本商工会議所は5日、全国中小企業の2024年度賃上げ状況について調査結果を公表した。正社員の月給賃上げ率(定期昇給を含む)は3.62%(金額は9662円)、パート・アルバイトの時給の引き上げ率は3.43%(同37.6円)だった。5%超となっている大企業賃上げ率は下回るが、日商は「非常に努力し、頑張った結果ではないか」と評価した。

調査は4月19日~5月17日に実施。1979社から回答を得た。日商が賃上げ率を集計するのは初めて。従業員20人以下の企業では、正社員の賃上げ率は3.34%(金額は8801円)。パート・アルバイトは3.88%(同43.3円)で、賃上げ率は正社員を上回った。

正社員の賃上げ率を業種別で見ると、サービス業が4.57%と最も高く、小売業が4.01%と続いた。一方、医療・介護・看護業は最も低い2.19%、運輸業も2.52%にとどまり、業種間のばらつきが目立つ。

日本商工会議所が入居するビルに掲げられた看板=東京都千代田区

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。