腸内細菌関連スタートアップのメタジェン(山形県鶴岡市)とサイキンソー(東京・渋谷)は5日、腸内環境の検査サービスに関する業界団体を2024年内に設立すると発表した。検査サービスの市場拡大に向けて、消費者の信頼を確保できるように、検査の品質維持や情報提供のあり方などに関するガイドラインの策定などを目指す。

5日付で業界団体「腸内環境ヘルスケア協会」の設立に向けた準備室を立ち上げた。腸内環境の検査サービスを手掛ける企業などにも参加を呼びかけており、24年内の設立を目指す。

腸内環境の検査サービスは手掛ける企業によって、検査技術や解析法、検査結果の解釈などに違いがある。両社は消費者が安心して検査サービスを利用できるよう標準化も視野に、検査や解析、顧客への結果の通知などに関する各種のガイドラインについて25年中の作成を目指す。海外展開につながるよう国際標準を見据える。

富士経済が23年10月に公表した調査結果によると、一般消費者向けの腸内細菌検査サービスなどを含むマイクロバイオーム解析市場は、2023年に31億円の見込みで27年には41億円になると予測している。メタジェンなどは「国民皆腸内環境検査」などの目標を掲げており、だれもが安心して検査を受けられるようにして市場の拡大を目指す。

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