日本商工会議所

 日本商工会議所は5日、2024年春闘で中小企業に勤める正社員の定期昇給やベースアップ(ベア)を含む月給の平均賃上げ率が3.62%だったと発表した。引き上げ額は9662円だった。中小の賃上げは進んでいるものの、5%を超える大企業の勢いには届いておらず、経済の好循環が中小企業にも十分広がるかどうかが課題となる。

 日商が賃上げ率の集計を出すのは初めてという。業種別の賃上げ率は、サービス業の4.57%が最も高く、小売業が4.01%、情報通信・情報サービス業が3.69%と続いた。一方、最も賃上げ率が低かったのは医療・介護・看護業の2.19%で、運輸業も2.52%にとどまった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。