川崎信用金庫(川崎市)が4日発表した2024年3月期の単独決算は、本業の利益を示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)が前の期比9%増の69億円となった。住宅ローン、発光ダイオード(LED)照明導入など脱炭素支援の融資商品が伸び業務収益が4%増の281億円となり増益につながった。
新型コロナウイルス禍の資金支援策が終了し全国で企業倒産が増加傾向にある。貸倒引当金を積み増したため、最終的な利益の税引き利益は19%減の36億円だった。金利上昇による債券価格の下落を受けて債券の含み損が52億円となったが、株式の含み益が242億円と厚く、有価証券全体では301億円の含み益となった。
3月末の預金残高は2%増の2兆3468億円、貸出金残高は4%増の1兆4321億円だった。25年3月期のコア業務純益は前期比45%減の38億円となる見通し。営業店の建て替えや勘定系システムの移行などで経費が膨らむと予想する。
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