ニデック

ニデックは3日、自動車が走行する際の衝撃を吸収するエアサスペンション向けのモーターを開発したと発表した。同社がエアサス向けモーターを手掛けるのは初めて。幅広い分野のモーターを手掛ける技術を生かして、小型で長寿命に仕上げた。価格を抑えて大衆車での採用を目指す。

ニデックのエアサスペンション用モーター(イメージ)

中国法人のニデックモータ(大連)が開発した。モーターの高さは8センチメートルほどで、一般的なエアサス用のモーターよりも小さいという。摩耗による故障が少ないブラシレス型モーターにして長寿命化を図った。

一般的なサスペンションは金属のバネで車の衝撃をやわらげるが、エアサスはモーターで圧縮した空気をバネのように使う。乗り心地が良くなる一方で、装置が大型で価格も高いため、トラックや高級乗用車で使われることが多い。ニデックは従来製品よりも価格を抑え、電気自動車(EV)やエンジン車など幅広い大衆車に供給する考えだ。

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