入社後の研修やエンゲージメントの向上など複数分野での機能を提供していく

人材管理プラットフォームを開発するPeopleX(ピープルエックス、東京・渋谷)は3日、ベンチャーキャピタル(VC)のWiLや個人投資家から16億1千万円を調達したと発表した。調達した資金をサービス開発やエンジニアの採用に充て、7〜8月に開発中のプラットフォームのサービスを始める計画だ。

ピープルエックスは弁護士ドットコムの橘大地取締役が4月から事業を始めた。企業で中途採用の比率が高まっているなか、人材の定着やエンゲージメントの向上を支援するプラットフォーム「PeopleWork(ピープルワーク)」を開発中だ。

プラットフォーム上では従業員がスキルやキャリアなどこれまでの経歴を入力する機能のほか、社員の研修やリスキリングなどの追加機能を提供する。5年で追加機能を20個以上にまで増やす見込み。配属や異動の際、スキルや給与データなどプラットフォームに蓄積した情報をもとに従業員のキャリアパスを生成AI(人工知能)で提案するような機能を設ける。

中途採用者の多いIT企業10社から既に受注しており、店舗や支店ごとにアルバイトなど従業員の育成方法が異なる小売や飲食業界など年内に200社への導入を目指す。基本機能の料金は従業員の登録ごとに500円かかり、機能の追加に応じて人数分の費用がかかる。2025年中にもエンジニアやデザイナーの人数を3倍の60人に増やし、全体では営業やマーケティングなども含めて100人にする。

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