主力の取次事業は赤字だったが、キャラクター雑貨事業が好調だった

出版取次大手のトーハン(東京・新宿)が31日発表した2024年3月期の連結決算は純利益が前の期比4.6倍の14億円だった。最終黒字は2期連続。漫画のキャラクター「ちいかわ」の雑貨などの商品が訪日外国人(インバウンド)向けに好調だったほか、物流拠点の売却などで32億円の特別利益を計上した。

主力の取次事業では取扱書店の新規契約数が増加したものの、雑誌やコミックなど出版物の売り上げが減少。運賃の値上がりなどもあって経常損益は13億円の赤字で、赤字幅は縮小した。

売上高は前の期比1%減の3988億円だった。大西良文取締役は同日の記者会見で、キャラクター雑貨事業について「インバウンド需要が戻ってきている。特に東京駅のキャラクターショップでの購入が多い」と話した。

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