IHIはF35戦闘機のエンジン部品を海外向けに初出荷した

IHIは30日、最新鋭の戦闘機「F35」に搭載するエンジンの部品を米企業向けに初めて出荷したと発表した。同社の防衛事業はこれまで防衛省など国内での契約が多かった。海外企業との取引を広げ、事業を拡大する。

米航空エンジン大手、プラット・アンド・ホイットニー(P&W)向けに4月末に出荷した。F35に搭載する「F135」エンジンに使われる部品で、特殊な接合技術を使う。部品を製造する能力を持つのはP&WとIHIのみという。相馬工場(福島県相馬市)の生産能力を高める準備を進めている。

航空自衛隊向けに2017〜22年にF135エンジンや部品を納入してきた経験をいかす。同社が海外向けに戦闘機エンジンの部品を販売するのは、「F15」戦闘機などに使われる「F100」エンジンに続き2例目となる。

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