【ロンドン共同】オーストラリアの資源大手BHPグループは29日、同業の英アングロ・アメリカンに提案した買収計画を撤回することを決めた。BHPは巨額を投じて電気自動車(EV)などで需要の増加が見込まれる銅事業の拡大を狙ったが、条件面での相違などからアングロ側の合意を得られなかった。

 欧米メディアが報じた。BHPが当初、約390億ドル(約6兆1千億円)での買収を提案したところ、アングロは「過小評価だ」として拒否。その後、BHPが買収額を引き上げたものの条件が折り合わず交渉が難航していた。

 BHPが意思表明などを行う期限はいったん29日まで延長されたが、合意に至らなかった。

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