旧ビッグモーターをめぐっては、大手商社の「伊藤忠商事」や投資ファンドなどが5月に設立した新会社の「WECARS」が中古車販売などすべての事業を引き継ぎました。

その新会社の田中慎二郎 社長らが29日、国土交通省を訪れ、物流・自動車局の幹部らと会談しました。

この中で、鶴田浩久 局長は「中古車の流通、それに自動車の整備や車検は、車社会を支える重要なインフラだ。法令順守や社員教育を徹底し、ユーザーの信頼を得てほしい」と述べました。

会談の中で、会社側は、コンプライアンスに関する新たな研修を取り入れたことや、現場の実態把握に向けて社長が店舗を訪問していることなど、再発防止に向けた取り組みの現状を報告したということです。

この問題をめぐって、国土交通省はことし3月、車を整備する事業者に対し、作業の前後に修理部分を画像で記録して保存することなど、透明性の確保を求める指針をとりまとめています。

会談の終了後、田中社長は記者団に対し「組織風土の改革は一朝一夕に行われない。一生懸命、地道に、従業員の皆さんと話をしていくしかない」と述べ、法令順守の意識を組織に浸透させていくため今後も取り組みを続ける考えを示しました。

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