車載機器に組み込んだAIでドライブレコーダー映像を解析する

BIPROGY(ビプロジー、旧日本ユニシス)は29日、法人向けに提供しているドライブレコーダーに安全運転を支援する機能を新たに追加すると発表した。人工知能(AI)で映像を解析し、先行車両や歩行者との衝突の可能性が高まると運転手や運行管理者に警告する。交通事故が増加傾向にあるバスやトラックなどの運行会社の需要を取り込む。

通信機能を備えるドライブレコーダー「無事故プログラムDR」の新機能として6月3日から提供する。車両にドライブレコーダーと映像解析用の機器を搭載して利用する。機器に組み込んだAIで映像や速度データを常時解析し、前方の車両や歩行者との距離や速度を基に衝突する危険が高まると判断した場合、警告音で運転手に注意喚起する。

搭載車両が危険な運転をした場合、導入企業の管理者にメールで画像や位置情報を添付して通知する機能も備える。初期費用はかからず、月額は1台あたり3300円。

バスやトラックなどの事業用自動車が起こした交通事故件数は2023年に2万3606件だった。13年比で44%減少したが、21年以降は3年連続で増加している。

【関連記事】

  • ・三井住友海上とトヨタ、ドラレコ画像を消防と共有へ
  • ・大和自動車、ドライブレコーダー通じ運転技術採点
  • ・自動運転、実用化の道遠く 深刻化するバス運転手不足
  • ・高速道トラック、4月から最高速度90キロ 2024年問題で

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。