大手貴金属会社「田中貴金属工業」が16日に発表した金の小売価格は、1グラム当たりで15日より198円高い1万3063円をつけ、最高値を更新しました。

また、大阪取引所で取り引きされている「来年2月もの」の金の先物価格は午前中に一時、1グラム当たり1万1851円をつけるなど高値で推移しています。

背景には中東情勢が緊迫化する中、比較的安全な資産として金を買う動きが広がっていることがあります。

さらに、外国為替市場で1ドル=154円台と34年ぶりの水準まで円安が進んでいることも国内での金の価格を押し上げる要因となっています。

市場関係者は「中東情勢が緊迫化する中、投資家の間では資金を金に移す動きが強まっている」と話しています。

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