日建設計はスタートアップのホロラボと組み、米アップルのゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョンプロ)」を着けてバーチャルの建築模型を実在するかのように体感できるアプリを開発した。28日に報道陣に公開した。超高層ビルなど国内外で大型の建築物が増えるなか、設計時に模型の作り直しや改変の手間を減らす。
24年2月に米国で発売されたビジョンプロで動くアプリ「Whitemodel(ホワイトモデル、仮称)」を開発した。高解像度の映像で模型を表現し、縮尺を変更したり一部フロアだけを取り出したりできる。「細い手すりなど模型では作りきれないデザインも表現できる」(同社)
コントローラーが不要で目線や手のジェスチャーで操作でき、ゴーグル型端末に不慣れな利用者でも扱いやすい。遠隔地にいる複数の利用者が仮想空間で一堂に会し、1つのバーチャル模型を前に議論することもできる。
6月にも建築プロジェクトの打ち合わせなどに使う。将来はホロラボによる外販向け製品化も検討する。
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