九州電力は28日、脱炭素化に向けた資金調達の手段である「トランジションボンド(移行債)」を発行すると発表した。調達予定の計300億円は、原発の新規制基準対応や高経年化対策に投じた資金の借り換えに充てる。使途対象を原発に限定した移行債の発行は国内初という。  5年債の発行総額は100億円で、利率は0・858%。10年債は200億円で、利率は1・425%。払込期日はいずれも6月3日。  九電の移行債発行は2022年以来。前回は石炭に比べ二酸化炭素(CO2)排出量が少ない液化天然ガス(LNG)の火力発電所の開発などに充てた。


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