イーライ・リリーの肥満症治療薬「ゼプバウンド」は品薄状態が続いている

米製薬大手イーライ・リリーは28日までに、インディアナ州レバノンの新工場に53億ドル(約8300億円)を追加投資すると発表した。欧米を中心に需要が高まる肥満症治療薬「ゼプバウンド」や、糖尿病薬「マンジャロ」の原薬を増産する。同拠点への投資総額は90億ドルに上る見込み。

同社は2023年12月に米国でゼプバウンドを発売した。需要が拡大する一方で生産が追いつかず、マンジャロとともに品薄状態が続いている。

23年にレバノンの新工場に着工し、26年末に医薬品製造を開始する予定だ。さらにレバノンの拠点拡充の一環として、エンジニアや科学者などフルタイムの従業員200人を追加する。

イーライ・リリーは20年以降、製造拠点の新設などに160億ドル以上を投じる方針を示している。

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