ブリュッセルで記者会見するEU欧州委員会のベステアー上級副委員長=3月(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会のベステアー上級副委員長(競争政策担当)は9日、風力発電のタービンを供給する中国企業に対する調査を始めたことを明らかにした。中国政府の補助金を巡り、EU域内市場の競争が阻害されている恐れがあるとしている。企業名は明らかにしなかった。  EUは昨年10月に中国製の電気自動車(EV)に支出されている補助金の調査開始を発表。今月3日には太陽光発電に関連して中国系企業2社への調査を発表しており、域内産業保護に向けて中国企業に対する厳しい姿勢を鮮明にしている。  欧州委は、中国企業が補助金で不当に有利な恩恵を受けている可能性を指摘している。


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