アクティビスト（物言う株主）として知られるストラテジックキャピタル（東京・渋谷）は27日、衣料品ブランド「ニューヨーカー」を展開するダイドーリミテッドの取締役候補案に反対する意向を表明した。ダイドーが推薦する候補者が利害関係のある会社で役員を継続する意向であることなどを問題視した。
ダイドーは24日、コンサルティング会社、ジェミニストラテジーグループ（東京・千代田）の成瀬功一郎氏をダイドーの新たな社長とする人事を発表した。6月27日に予定する定時株主総会で、株主提案されるストラテジックの現取締役刷新案に対抗する。
ストラテジックは27日、成瀬氏のほかダイドーが会長候補とするジェミニストラテジーグループの山田政弘最高経営責任者（CEO）らが、ジェミニストラテジーを含む複数の会社での役員を兼務することを問題視した。
ジェミニストラテジーは今後もM&A（合併・買収）のアドバイザーなどコンサルティングサービスをダイドーに提供する方針だ。ストラテジックは山田氏らがダイドーの経営を主導することに「利益相反がある」とも指摘した。
ダイドーの取締役の定款上の人数は8人。株主総会でダイドーとストラテジックが提案する合計12人の取締役候補を諮る。過半数の賛成率を得た候補者のうち、賛成率の高い順で最大8人が選任される見通し。
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