オリンパスは整形外科事業を売却し、内視鏡などに経営資源を集中させる

オリンパスは27日、整形外科事業を国内ファンドに売却すると発表した。人工骨などを製造販売するオリンパステルモバイオマテリアル(東京・渋谷)や、2020年に買収した仏FHオーソなどを売却する。整形外科事業を切り離し、消化器や泌尿器、呼吸器向けの事業に経営資源を集中させる。

国内投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループが設立した特別目的会社と、売却に関するプットオプション(売る権利)の契約を結んだ。フランスの法律で義務付けられている従業員との協議を終えた後、オリンパスが権利を行使する。事業は7月までに売却予定で、売却額は未定という。

FHオーソは人工関節など整形外科向けの治療器具を手掛けており、オリンパスが20年に買収した。オリンパステルモバイオマテリアルは人工骨など整形外科向けの治療器具を手掛けている。オリンパスの単独出資で04年に設立し、07年にテルモが出資した。23年8月にテルモが所有する株式を取得し、完全子会社にしていた。

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