東芝未来科学館が入るオフィスビル「ラゾーナ川崎東芝ビル」(川崎市幸区)

東芝は、科学技術を学べる施設「東芝未来科学館」(川崎市)の一般公開を終了すると発表した。終了日は6月29日を予定する。主力事業が消費者向けから、半導体や電力機器など企業向け製品に移ったためとしている。

館内のイベントやサイエンスショーなどは終了する。電球などの産業遺産は館内に保存し、顧客や東芝のパートナー向けに公開する。

東芝未来科学館は1961年に「東芝科学館」として小向事業所(川崎市)に開設し、14年に同市内のオフィスビルに移った。先端技術の展示に加え、実験やワークショップなどもしていた。22年6月時点で累計の来館者数は1100万人だった。

先端技術の情報発信は小向事業所に新設した研究開発拠点「イノベーション・パレット」に移し、顧客など向けに公開する。

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