スマートフォン専業の証券会社、ペイペイ証券(千代田区)の口座開設数がこの1年間で倍増し、今年3月末に107万口座を超えた。個人の資産運用に関心が高まる中、決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」のポイントを使った「ポイント運用」をきっかけに投資を始める人がほとんど。番所健児社長(46)は「初心者に分かりやすく、本格的な商品を提供したい」と話す。(白山泉)

◆「知識」どう伝えるかに工夫

インタビューに答えるペイペイ証券の番所健児社長 =東京都千代田区で

 ペイペイ証券は利用者の約8割が投資の初心者。これから投資を始める人に「必要十分」なサービスを集めており、取り扱う投資商品は500銘柄弱。別のネット証券では1万銘柄以上を扱う会社もあるが、当社では見やすさや管理のしやすさを重視して厳選している。  日銀がマイナス金利を解除するなど金融環境が変化する中で、日本の株価も変動している。しかし、短期的な売買を繰り返して殖やそうとするのではなく、5~10年先や老後の資金などに向けて、積み立てていくことが重要だ。目標額や月々に積み立てられる額、個人のリスクに対する許容度に応じた投資商品を勧める機能も用意している。  現在、金融機関にも顧客本位の営業が求められている。これから投資を始める方々に金融経済の知識をわかりやすく、自然に届けるにはどうすれば良いか、知恵を使っていきたい。

 オフショット 土曜の昼は料理当番です。ゴールデンウイークにも妻や小学生の子どもたちにトンカツやアジフライを振る舞いました。

アジフライを作る番所社長



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