日本証券アナリスト協会は24日、サステナブル投資におけるポートフォリオ選択に関する論文など2本に「2023年度証券アナリストジャーナル賞」を授与すると発表した。
新倉広子氏、内山朋規氏、角間和男氏の論文「サステナブル投資の機能とポートフォリオ選択への応用」は、投資家のESG(環境・社会・企業統治)への選好が企業価値に与える影響を整理し、最適なポートフォリオを求めた。ESGの関連データと企業価値の関係を実証的に検証する分析が多いなか、理論的な枠組みの構築に挑戦した点が評価された。
もう一本の受賞論文は島田俊寛氏の「国内株式投資信託のパフォーマンス継続要因―保有銘柄データを用いた分析―」で、投信のパフォーマンス評価を個別銘柄までさかのぼり分析した。パフォーマンスの継続性につながる要因を明らかにし、ファンド選択の知見に結びつけたことも評価された。
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