積水ハウスは24日、住宅所有者向け会員サイトの登録者情報や、グループ、協力会社の従業員の個人情報、少なくとも約29万人分が漏洩(ろうえい)したと、発表した。このほかに約53万人の顧客や従業員の情報が漏れた恐れがあるという。セキュリティー設定の不備があり、何者かにサイバー攻撃を受けたとしている。

 同社によると、「積水ハウスNetオーナーズクラブ」の登録者のメールアドレスとID、パスワードが漏れた。21日にサーバー管理の委託業者から、サイトのアクセス数が増え、負荷が高まっている旨の連絡を受け、発覚した。2008~11年に運用していたページにセキュリティー設定の不備があったといい、23日午前に会員サイトの運用を停止。警察にも相談している。

 不正ログインを防ぐため、ほかのサイトで同じパスワードを使っている場合は、変更するよう同社は求めた。問い合わせはお客様相談室(0120・502・655)で、受付時間は午前10時~午後5時。 同社は「今後はセキュリティーを一層、強化するとともに個人情報の取り扱いの厳格化に取り組んで参ります」としている。(森下友貴)

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