アークスの新たな首脳陣、右から古川氏、横山氏、猫宮氏(15日、札幌市)

アークスは15日、横山清社長が会長兼最高経営責任者(CEO)に、取締役で中核子会社ラルズ社長の猫宮一久氏が社長兼最高執行責任者(COO)に就く人事を発表した。古川公一副社長は副会長兼最高財務責任者(CFO)となる。同日記者会見した横山氏との主なやりとりは以下の通り。

――なぜ今、トップ交代なのか。

「もうすぐ卒寿。よく考えると倒れた場合どうなんだと。役員からもそういう指摘があった。独りよがりではいけない。はたから見てしがみついている状況だけはつくりたくない。私が今何かで倒れても古川、猫宮がいれば十分やれる」

――新体制の役割分担は。

「従来とほとんど同じだろうが、もっと明確にする。営業サイドでは猫宮、金融や投資の世界では古川。その接点をもっと広げる」

――スーパー「ロピア」の北海道進出をどう受け止めるか。

「思い切ったディスカウントショップだ。食品を中心に、首都圏を荒らし回っているイメージがある。ただ2〜3店では採算が合わないだろう。今はコスト競争で、安さを実現するには理由が必要。イトーヨーカ堂との(店舗承継に関する)交渉はずっとやっていた。でも断った物件で、お手並み拝見といったところだ」

――八ケ岳連峰経営の今後のあり方は。

「成功例をずっと追いかけているだけではなく(バローホールディングスなどとの資本業務提携など)形を変えていっている。店舗を(旗艦業態の)『スーパーアークス』に変えると売り上げが伸びる。変えているのではなく変わっていく、という姿勢でやっている。この(変革の)スピードを新体制で高めていく」

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