厚労省の専門部会はマダニ感染症の世界初となる治療薬の承認を了承した

厚生労働省の専門部会は24日、富士フイルム富山化学が開発したマダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」への治療薬「アビガン」の承認を了承した。SFTSに対する治療薬としては、世界初となる。

厚労省が24日に開いた薬事審議会(厚労相の諮問機関)の部会で議論した。抗インフルエンザ薬の「アビガン」の適応を広げる。SFTSは、主にウイルスを保有するマダニに刺されることで感染する。潜伏期間は6〜14日程度で、発熱や嘔吐(おうと)、下痢などの症状がみられる。

塩野義製薬が開発する新型コロナワクチン「コブゴーズ筋注」の製造販売承認も了承した。組み換えタンパクワクチンで、接種対象は成人に限られる。起源株対応で、変異株には対応していない。国産の新型コロナワクチンとしては、第一三共に続き国内で2番手となる。

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