福島県浪江町に完成した請戸川水力発電所

JFEエンジニアリングなどが出資する民間企業が福島県浪江町の農業用ダムで建設を進めていた水力発電所が完成した。同社が水力発電所を手がけるのは初めて。発電した電気は固定価格買い取り制度(FIT)で電力事業者に売電する。東日本大震災からの復興に向け、再生可能エネルギーの普及を掲げる浪江町の取り組みを後押しする。

完成した「請戸川水力発電所」は農業用水の一部を導水して発電機を回す。発電出力は約1400キロワット。アクアコネクトなみえ(浪江町)が建設し、15日に発電事業を始めた。

アクアコネクト社にはJFEエンジのほか、東京電力子会社で水力発電所などを手がける東京発電(東京・台東)、ダムの維持管理を担う請戸川土地改良区(浪江町)の3者が共同出資している。

同町は東京電力福島第1原子力発電所の事故で一時、全町が避難地域になった。エネルギーの地産地消を掲げており、アクアコネクトは農業と共存できる水力発電所の建設を進めていた。

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