各社は電動部品やソフト関連の製品やサービスを披露する(22日、横浜市)

国内最大級の車部品の展示会「人とくるまのテクノロジー展2024」が22日、横浜市内で開幕した。自動車部品メーカーなど590社が出展する。前回の23年と比べ参加は約100社増え、過去最大規模だ。24日までの3日間で約6万人の来場を見込む。

各社は電気自動車(EV)に搭載する部品や自動運転に必要なソフトウエアの新技術などを展示する。カーボンニュートラルなどをテーマとした企画もある。

自動車部品大手の仏ヴァレオは、EV向けのワイヤレス充電システムを日本で初めて展示する。低動作周波数を使用し、装置を軽量化できる。EV走行中のエネルギー消費や熱管理がリアルタイムで可視化できるソフトも披露する。

仏部品大手のフォルヴィアはフロントガラスに情報を映すヘッドアップディスプレーとメーターが統合した新型の車載ディスプレーを展示する。

変速機大手ジヤトコ(静岡県富士市)は自社で開発する軽自動車向けの小型EV駆動装置イーアクスルを披露するほか、電動バイク向けの2速自動変速インホイールモーターを国内で初公開する。

同日の開会式で、自動車技術会の大津啓司会長(ホンダ執行役常務)は「業界の垣根を超えた技術者、研究者の交流の場としてだけでなく、新たな価値を生み出していく。各社の英知を集め、持続可能な社会を実現につなげる」と話した。

人とくるまのテクノロジー展は公益社団法人自動車技術会が主催で、31回目の開催。展示する技術や製品では世界初公開が15件、日本初公開が14件となる。

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