技術開発や人材育成を通じ、自動車業界に貢献していることが評価された(表彰を受けたホンダの三部社長=写真右)

【デトロイト=川上梓】ホンダは21日、三部敏宏社長が米国の技術者育成団体であるSAE財団から「2024年業界リーダーシップ賞」の表彰を受けたと発表した。自動車エンジンの開発や、電気自動車(EV)シフトに対応した技術開発の推進、次世代の技術者育成などを通じて自動車業界に貢献していることが評価されたとしている。

SAE財団は、自動車や航空宇宙産業などSTEM(科学・技術・工学・数学)と呼ばれる分野で将来の技術者育成に貢献した経営者などを表彰している。日本の自動車メーカーでは過去にトヨタ自動車元社長の豊田章一郎氏など複数の経営者で受賞実績があるが、ホンダが受賞するのは初めてという。

三部氏は技術者出身の社長として2021年に就任。40年までに販売する新車全てをEVと燃料電池車にする目標を掲げ、世界的な電動化に対応した技術開発を主導している。米ゼネラル・モーターズ(GM)とは電動化や自動運転などの分野で提携を進めてきた。

ホンダの三部社長は同日、「未来のエンジニアの創出を目指している財団から栄誉を受け取れることを非常に誇りに思っている」とのコメントを発表した。

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