水産庁は20日、バンコクで13~17日に開かれたインド洋まぐろ類委員会(IOTC)の年次会合で、資源減少が懸念されるキハダマグロの国別漁獲上限の引き下げは合意できず、現状維持が決まったと発表した。インド洋での漁獲が対象で、日本の上限は4003トンのまま。漁業者への悪影響などを理由に複数国が反対し、折り合わなかった。キハダマグロはツナ缶などに利用される。
一方、巻き網漁で使う集魚装置の段階的な削減では合意した。小型のマグロ類が漁獲されてしまうことが問題となっているためで、設置可能数は現行の漁船1隻当たり300個から、26~27年に250個、28年以降は225個に削減する。
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