【ニューヨーク共同】16日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続伸し、取引時間中に史上初めて4万ドルの大台を突破した。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げへの期待が拡大し、米景気の先行きを楽観視した買いが優勢となった。
15日発表の米消費者物価指数は前年同月と比べた上昇率が3.4%と3カ月ぶりに縮小。FRBが安定的とみなす2%を依然として上回っているが、市場予想と一致し、年内の利下げ見送りへの警戒感が和らいだ。
過熱感が出ていた雇用の沈静化を示す経済指標の発表も相次いでおり、市場ではFRBが9月に利下げに踏み切るとの観測が高まっている。
午前11時現在は前日比131.87ドル高の4万0039.87ドルを付けた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は33.50ポイント高の1万6775.89。
ダウ平均はリーマン・ショック後の2009年3月に6600ドルを割り込んだ後、上昇傾向が続いた。コロナ禍で20年3月に急落したものの、FRBの金融緩和を受けて回復し20年11月に3万ドルを突破した。
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