日本原子力発電の24年3月期は増収増益となった

日本原子力発電が16日に発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比38%増の24億円だった。全原発が運転停止中だが、電力大手から基本料金を受け取っている。再稼働を目指す東海第2原子力発電所(茨城県東海村)の安全対策工事の経費が増えた分、基本料金の収入も増え、売上高は5%増の967億円だった。社宅などの固定資産を売却したことも寄与した。

東海第2原発では再稼働に必要な安全対策工事を進めているが、23年に防波堤の基礎部分に不備が見つかった。工事の完了は9月を目指しているとしてきたが、村松衛社長は同日の記者会見で「(計画通り終えるのは)非常に厳しい」と話した。

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