住友ゴムは電池の材料やタイヤの開発などにナノテラスを生かす

住友ゴム工業は16日、仙台市のアーバンネット仙台中央ビル内に研究開発拠点「イノベーションベース・仙台」を開設した。まず研究開発の人員1人が常駐し、4月に同市内で運用が始まった次世代放射光施設「ナノテラス」の利活用拠点にする。

仙台の拠点にはゴムを変形させたり摩耗の原因を調べたりする実験装置を導入し、タイヤの開発などに生かす。同ビルには、ナノテラスと通信回線で直接つながる解析室が用意されている。

住友ゴムは同日、ナノテラスによるこれまでの実験の成果も発表した。リチウム硫黄電池の正極に使う物質を従来の約3倍の解像度で詳細に観察することに成功した。電池の充放電の性能向上などにつながる物質の開発につなげていく。

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