DICが15日発表した2024年1〜3月期の連結決算は、最終損益が27億円の赤字(前年同期は18億円の黒字)だった。連結子会社だった星光PMCの株式売却に伴う損失や欧米顔料事業の構造改革にかかる費用などを特別損失として計上したことが響いた。
売上高は前年同期比微増の2557億円だった。星光PMCが連結から外れる影響を受けるものの、海外で消費財の需要が回復し、包装材用インキの出荷が増えた。
営業利益は42%増の84億円だった。原料価格が下落して採算が改善した。電子機器や自動車に使う収益性の高い製品の販売が伸びた。
24年12月期の通期予想では売上高が前期比6%増の1兆1000億円、最終損益は100億円の黒字(前期は398億円の赤字)を見込み、従来予想を据え置いた。
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