前田工繊が15日発表した2023年7月〜24年3月期の連結決算は、純利益が前年同期比58%増の55億円だった。自動車用ホイールのOEM(相手先ブランドによる生産)需要が旺盛だったほか、土木事業も大型案件の受注で堅調に推移した。流動性の向上を狙い、6月30日を基準日として株式を2分割することも発表した。

土木事業も大型案件の受注で好調(前田工繊の本社、福井県坂井市)

売上高は12%増の419億円、営業利益は30%増の80億円だった。子会社のBBSジャパン(富山県高岡市)が手がけるホイール事業は新規車種採用の引き合いもあった。公共事業向け資材で値上げを実施したことも寄与した。

24年6月期の通期予想は売上高が前期比9%増の545億円、純利益が29%増の68億円で据え置いた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。