キオクシアホールディングスは昨年度1年間のグループ全体の決算を発表し、売り上げは前の年度より16%減って1兆766億円、最終的な損益は2437億円の赤字となりました。

フラッシュメモリーの世界的な需要の落ち込みで市況が悪化したことが要因で、赤字幅は過去最大となり、最終赤字は2年連続です。

一方、メーカー各社が生産調整などを行った結果、足元では市況は回復に向かっていることから、ことし1月から3月まで3か月間の決算でみると、最終的な損益は103億円の黒字に回復しています。

キオクシアは、市況の悪化を受けて、去年予定していた岩手県北上市の新工場の稼働を来年まで延期し、生産の拡大に向けた設備投資が遅れていることから、今後は、財務基盤の改善とともに、韓国などの海外メーカーに対する競争力をいかに強化するかが課題となります。

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