東京ガスなどが出資する新電力のTGオクトパスエナジー(東京・港)は15日、家庭向けに一定期間電気の単価を固定するプランの提供を始めたと発表した。1年間の使用量や燃料費にかかわらず、決まった単価で再生可能エネルギー由来の電気を供給する。電気代の変動などを抑えたい節約志向の顧客の取り込みを目指す。
単価は再生エネ普及のため国が上乗せしている「再生可能エネルギー賦課金」を除き、東京エリアで1キロワット時あたり30.5円。基本料金や電力の使用量に応じて単価が上がる従来の仕組みがなく、燃料価格の変動を電気代に反映する「燃料費調整」も除外し、1年間同一の単価で提供する。契約は6月中旬までに申し込んだ顧客に絞り、数万件程度までとする予定。
TGオクトパスは水力や太陽光、バイオマス発電所から直接再生エネを調達し、顧客に供給する。価格設定をわかりやすくし、燃料高や市場影響による電気代の上下を抑えたいというニーズに応える。同社はこれまでも家庭向けに再生エネ由来の電気を供給するプランを展開してきたが、料金に燃料費調整を含んでいた。
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