日本船舶輸出組合(東京・港)が15日発表した4月の輸出船契約実績(受注量)は、前年同月比43.7%増の92万総トンだった。3カ月連続で前年同月を上回った。環境対応のため、重油ではなく二酸化炭素(CO2)などの排出が少ない液化天然ガス(LNG)を燃料とする船の受注が増えたとみられる。
LNGを燃料とする船は専用のタンクを用意する必要があるなどし価格が上がるが、「それでも船主は金融機関から融資を得るために環境対応を施した船を必要とするようになっている」(業界関係者)。
受注隻数は27隻だった。ばら積み船が21隻を占め、2024年3月に続く高水準だった。タンカーの受注は2隻だった。
造船各社の4月末の手持ち工事量(受注残)は約2794万総トンだった。約3.1年分の工事量に相当する高い水準が続いている。
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