戸田建設は15日、アクティビスト(物言う株主)の米ダルトン・インベストメンツの株主提案に反対すると発表した。ダルトンは2024年6月26日に開催予定の株主総会後から1年以内に336億円を上限とした自社株買いを求める方針だ。戸田建設は「成長投資を円滑に遂行する上で適切でない」としている。
ダルトンは4月25日時点で戸田建設の株式を9.61%保有している。6月26日に開く戸田建設の株主総会に向けて自社株買いを求める議案を提出した。
戸田建設は「内部留保資金は成長投資に優先して充てる」と表明。主力の建設事業のほか、24年秋に東京・京橋で完成予定の新社屋や海外事業、浮体式洋上風力などへの投資を優先する。
自社株買いについては「適切な時期と規模で機動的に実施する」とし、15日には最大50億円の自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数(自己株除く)の2.3%に当たる700万株を上限に取得する。取得期間は5月16日から12月31日まで。
ダルトンは23年6月の戸田建設の総会でも上限215億円の自社株買いを求める提案を提出し、否決されている。
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